ア.ほ乳類
市街地
これらは、鹿児島市内に広く分布すると思われますが、記録は少ししかありません。
里地

ニホンアナグマ
錦江湾

ミナミハンドウイルカ
イ.鳥類

カツオドリ
ウ.は虫類・両生類
川・湖沼
川の上流ではニホンイシガメ、中流・下流ではニホンスッポンとミシシッピアカミミガメがよく確認されています。
山地の渓流では、カジカガエルというめずらしい種も確認されています。

ミシシッピアカミミガメ
エ.昆虫類・多足類
市街地
アオスジアゲハやヤマトシジミなどのチョウ類、アブラゼミ・クマゼミなどのセミ類が見られます。
民家周辺では、クロゴキブリやチャバネゴキブリが確認されており、近年ではヤンバルトサカヤスデなどが見られるようになりました。

アオスジアゲハ
里地
ナミアゲハ、ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモンなどのチョウ類、ニシキリギリス、エンマコオロギ、ハネナガイナゴなどバッタ目の種や、クモヘリカメムシ、マルカメムシなどのカメムシ類がよく確認されています。

ツマグロヒョウモン
川
サホコカゲロウ、フタバコカゲロウなどのカゲロウ類、コカクツツトビケラ、ウルマーシマトビケラなどのトビケラ類、ハグロトンボ、コオニヤンマなどのトンボ類といった池とは違った水生昆虫が確認されています。

ウルマーシマトビケラ
オ.魚類
川の上流
タカハヤ、カワムツなどが見られます。
上流域は、自然度が高く水がきれいな場所が多いですが、川の水の栄養分が少なく魚類のエサとなる藻類も少なくなるため、すんでいる生き物の種類は少なくなります。

カワムツ
川の中流
オイカワ、カマツカ、アユなどが見られます。 中流域は、農地や住居、事業所などからの排水などが流れ込むこともあり、川の水の栄養分も増加して、魚類のエサも増えてきます。
また、川の環境も瀬や淵などがあり多様化するため、すんでいる生き物の種類も増えていきます。

カマツカ
海岸
沖合
カタクチイワシ、キビナゴなどの表層性種(海面から深さ200mにすむ魚の種類)から ハダカエソ、イワハダカ、ボウズコンニャクなどの中深層種(深さ200m~1000mにすむ魚の種類)まで確認されています。

キビナゴ
カ.貝類
カワニナとイシマキガイが最も確認されています。 カワニナは川の上流から中流にかけて見られ、ゲンジボタルの幼虫のエサとしても知られています。
イシマキガイは、幼貝(子ども)が河口から遡上するため、川の中流域でも見ることができます。
河口域ではタケノコカワニナ、カノコガイなどの種が確認されています。 マルタニシ、モノアラガイ、ヒラマキミズマイマイなどの種が、止水もしくはそれに近い環境で確認されています。

カワニナ

マルタニシ
キ.甲殻類
川の上流
サワガニのみが確認されています。
上流域は、川の水の栄養分などが少ないことから、甲殻類のエサとなる魚類をはじめとする水生生物が多くありません。

サワガニ
川の中流
ミゾレヌマエビ、ミナミテナガエビ、モクズガニなどが代表的です。
流れの速い瀬では、ヒラテテナガエビが多くみられ、遅いところではテナガエビが確認されることもあります。
川の下流
川の流れが遅いので止水環境に近くなります。このような環境では、テナガエビが確認されることもあります。

モクズガニ

ミナミテナガエビ
河口域
ケフサイソガニ、スジエビモドキ、ヨシエビなどが代表的です。 淡水(川の水)と海水(海の水)が混じったところを好む生き物、海水域にすむ生き物が見られます。
河口(干がた)
チゴガニ、ハクセンシオマネキなどのスナガニ類。 より陸に近い場所では、クロベンケイガニやアカテガニなどが確認されています。

ハクセンシオマネキ
動物たちは自分にあった自然環境を選んでくらしています。身近な場所や出かけた先で、動物を見つけて観察してみましょう。