鹿児島ではどれくらいの種類の生きものが確認されているのだろう。
鹿児島市には、山地や農地、市街地、海(海岸)、そして火山など、さまざまな自然があります。そして場所によってすんでいる動物や植物に違いがあります。
このようないろいろな自然環境が生態系の多様さを生み、種の多様性にもつながっています。
市域でこれまでに確認されている動植物は、7,000種以上あります。
単純な比較はできませんが、国内で確認されている動植物約11万種の約1割弱、日本でも生物多様性が高いところと言われる鹿児島県全域で確認された動植物約2万種の約3割にあたります。
分類群/年代 | 1950年以前 | 1951年 ~1975年 |
1976年 ~2000年 |
2001年以降 | 年代不詳 | 総確認種数 |
---|---|---|---|---|---|---|
ほ乳類 | 0 | 5 | 17 | 25 | 13 | 33 |
鳥類 | 42 | 63 | 105 | 118 | 185 | 207 |
は虫類 | 0 | 4 | 13 | 13 | 5 | 15 |
両生類 | 0 | 0 | 9 | 13 | 2 | 14 |
魚類 | 5 | 30 | 75 | 279 | 213 | 439 |
節足動物のうち 昆虫類 |
218 | 761 | 1,777 | 1,494 | 193 | 2,720 |
維管束植物 | 402 | 479 | 992 | 1,110 | 802 | 1,749 |
その他 | 22 | 142 | 314 | 1,476 | 486 | 1,992 |
合計 | 689 | 1,484 | 3,302 | 4,528 | 1,899 | 7,169 |
- その他には棘皮動物、節足動物(昆虫類を除く)、線形動物、軟体動物、環形動物、星口動物、外肛動物、輪形動物、紐形動物、扁形動物、刺胞動物、海綿動物、蘇苔類、藻類を含む。
- 確認年代不詳種を含めて各年代間で種の重複があるため、各年代の確認種数の合計は総確認種数と一致しない。
- 各年代区分の確認種数はそれぞれの文献などのデータが異なるため、経年的な変化を示すものではない。
- 維管束植物は被子植物、裸子植物、シダ植物、ヒカゲノカズラ植物の合計。
出典:鹿児島市「令和2年度生態系・生物種調査」
分類群 | 鹿児島県内確認種数 | 国内確認種数 |
---|---|---|
ほ乳類 | 50 | 122 |
鳥類 | 380 | 500 |
は虫類 | 46 | 84 |
両生類 | 26 | 39 |
汽水・淡水産魚類 | 約200 | 200 |
節足動物のうち昆虫類 | 約15,000 | 約100,000 |
維管束植物 | 約3,600 | 4,400 |
その他 | 約1,100 | 4,127 |
合計 | 約2万 | 約11万 |
- その他には陸産貝類・淡水汽水産貝類(亜種を含む)、淡水汽水産十脚甲殻類(国内種類には海産を含む)を含む
- 県内のほ乳類には海生のものを含まない
- 県内の維管束植物は種子植物、裸子植物、シダ植物、ヒカゲノカズラ植物の合計
- 国内の維管束植物は被子植物、裸子植物、シダ植物の合計
- 国内のその他には亜種を含む
出典:鹿児島県内確認種数:鹿児島県レッドデータブック((一財)鹿児島県環境技術協会)
国内確認種数:日本の自然環境(昭和57年、環境省)、第5回生物多様性調査 動物分布調査報告書、北水試だより82(2011)
鹿児島市には、7,169種という多くの生きものがすんでいることが分かりました。どんな生きものを見たことがあるか、みんなで話し合ってみましょう。