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まわりの自然

都市域の自然環境

まちの中の自然には、どのようなものがあるのだろう。また、それらはどのような役割を担っているのだろう。

 まちの中の自然は、人々の暮らしにうるおいを与え、教育や体験の場としての「文化的サービス」、市街地におけるヒートアイランド現象をおさえるといった「調整サービス」など、さまざまな生態系サービスを提供しています。

※「文化的サービス」や「調整サービス」は、「生態系サービス」と呼ばれる自然のめぐみのひとつです。

1.緑被率(緑でおおわれた土地の割合)

 市内全体の平均の緑被率が70%近いのに対し、中央地区、鴨池地区などの市中心部では10%を下回っています。これは、市中心部において開発のために森林が切られ、市街地化が進んでいることを表しています。

地域・地区別の緑被地面積
地域・地区 a
地区面積
b
緑被地面積(ha)
b/a
緑被率(%)
市街化区域の緑被率(%)
中央 391.7 17.1 4.4 4.4
上町 894.0 405.9 45.4 25.5
鴨池 1,288.1 126.4 9.8 9.8
城西 769.3 169.6 22.0 22.0
武・田上 1,529.2 646.2 42.3 20.2
谷山北部 3,604.4 2,204.0 61.1 13.1
谷山 7,059.7 4,605.8 65.2 13.7
伊敷 5,672.3 3,657.2 64.5 23.6
吉野 3,310.8 1,722.0 52.0 33.4
桜島 7,678.5 5,075.4 66.1 -
吉田 5,479.0 4,554.6 83.1 -
喜入 6,123.0 4,949.0 80.8 -
松元 5,105.0 4,017.8 78.7 -
郡山 5,775.0 4,826.3 83.6 -
合計 54,680.0 36,977.3 67.6 18.7

出典:鹿児島市まちと緑のハーモニープラン(平成23年3月)

2.緑の現状

 市街地には、人の手で作られた緑地と自然にできた樹林が残っている緑地があります。

 人の手で作られた緑地として、公園や港周辺の緑地、他にも学校の緑地などがあります。また、道路に木を植えたり、建物の屋根の緑化や市電が通る軌道の緑化も行われています。

 これらの緑地は、鳥や昆虫などのすむ場所になっているほか、ヒートアイランド現象を抑えることにも役立っています。

自然にできた樹林が残っている緑地の例

 自然にできた樹林が残っている緑地とは、団地をつくるため台地の上部が開発されたあと、その周辺に残された樹林のことです。この緑地は、街の貴重な自然環境であり、がけくずれを防いでくれる役割もあります。

 その他、市のほぼ中央部には、史せき・天然記念物になっている城山があります。ここには、クスノキをはじめバクチノキ、バリバリノキなど約500種の植物があり、昆虫や鳥など数多くの生き物が見られます。

 まちの中の自然には、公園などの人の手で作られた緑地や、自然にできた樹林が残っている緑地があります。開発などで失われてしまった部分もありますが、人々の暮らしにうるおいを与え、鳥や昆虫などのすむ場所になっています。
 また、ヒートアイランド現象を抑えたり、がけ崩れを防いだりと、現在もさまざまな役割を担っています。

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