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生物多様性せいぶつたようせいってなに?

生物せいぶつ多様たようせいとは

生物せいぶつ多様たようせいってなんだろう?

 生物せいぶつ多様たようせいとは、きものたちのゆたかな個性こせいとつながりのことです。
 地球ちきゅうじょうきものは38おくねんというなが歴史れきしなかで、さまざまな環境かんきょう適応てきおうして進化しんかし、3,000 まんしゅともいわれる多様たようきものがまれました。
 これらのきものはひとつひとつに個性こせいがあり、そのすべてがささえあってきています。

 生物多様性せいぶつたようせいには、生態せいたいけい多様たようせいしゅ多様たようせい遺伝いでん多様たようせいの、3つのレベルの多様たようせいがあるとされています。

生物多様性の3つのレベル

生態せいたいけい多様たようせい

 鹿児島かごしまには、もりかわうみ里地さとち里山さとやま市街しがいなどいろいろな環境かんきょうがあり、その環境かんきょうにあったきものがすんでいます。このきものとそれがすんでいる環境かんきょう、そしてそれらのつながりのことを生態せいたいけいといいます。

 生態せいたいけい多様たようせいとは、もりかわうみなどいろいろなタイプの生態せいたいけいがあることです。

しゅ多様たようせい

 錦江湾きんこうわんには、さかなやイルカのような動物どうぶつかいそうのような植物しょくぶつからにはえないようなび生物せいぶつまでいろいろなきものがすんでいます。そしてさかなというグループのなかにもマダイやキビナゴ、ヒラメなどいろいろな種類しゅるいがいます。錦江湾きんこうわんにはおよそ1,000しゅさかながすんでいます。

 しゅ多様たようせいとは、動物どうぶつ植物しょくぶつ、び生物せいぶつなどいろいろな種類しゅるいきものがいることです。

錦江湾きんこうわんきものにしゅ多様たようせい大切たいせつ

たくさんの種類しゅるいきものがひとつの生態せいたいけいですんでいることは、それらがたがいに複雑ふくざつかかわりをち、おぎなってきているということです。

 たとえば、かり錦江湾きんこうわんイルカとアジしかすんでいなかったとします。あるとしにアジのかずってしまったとしたら、アジをべつくしたときにイルカはエサがなくなりんでしまうかもしれません。

 しかし、錦江湾きんこうわんにはイワシやサバなどいろいろなさかながすんでおり、かりにアジのかずなんらかの影響えいきょうったとしても、イルカに影響えいきょうがおよばずにすむでしょう。

 しゅ多様たようせいすことにより、さまざまな環境かんきょう変化へんかえるちからつよくなっていきます。

 実際じっさい自然しぜんかいのつながりはこのように単純たんじゅんなものではなく、おおたがいにさまざまなつながりをち、複雑ふくざつあみのような関係かんけいつくげています。あみ複雑ふくざつであればあるほど強固きょうこ生態せいたいけいとなりますが、一方いっぽう絶妙ぜつみょうなバランスによってつながりが維持いじされていることもわすれてはなりません。

遺伝いでん多様たようせい

 アサリや、ナミテントウ(テントウムシの種類しゅるい)は、おな種類しゅるいきものでもいろ模様もようにちがいがあります。このちがいは、遺伝いでんのちがいによるものです。

 遺伝いでん多様たようせいとは、おな種類しゅるいきものでも遺伝いでんのちがいによって、いろかたち模様もようなどにいろいろな個性こせいがあることです。

きものに個性こせいがあるということ

おな種類しゅるいきものでも、個性こせいというかたちで、っている遺伝いでん情報じょうほうすこしずつことなっています。個性こせいつということはその種類しゅるいきものが絶滅ぜつめつしないために必要ひつようなことなのです。

 たとえば、あしはやいとか、さむさにつよくカゼをひかないというような個性こせいったものがいる集団しゅうだんでは、てきおそわれたり、きゅう気候きこう変化へんかきても全滅ぜんめつすることをまぬがれる可能かのうせいたかくなります。

 つまり、いろいろな個性こせいのある集団しゅうだんは、今後こんごこるかもしれないさまざまな環境かんきょう変化へんかえていける可能かのうせいっているということになります。

 きものが安定あんていてきにすんでいくためには、遺伝いでん多様たようせいっていることが必要ひつようです。

 また、こういった多様たようきものの個性こせいなかには、ガンなどの病気びょうきなおちからがあるなど、人間にんげんがまだらない可能かのうせいめられています。

 遺伝いでん多様たようせいうしなわれてしまうことは、自然しぜんにとっても人間にんげんにとってもおおきな損失そんしつといえるでしょう。

 自然しぜんなかには、もりかわうみ里地さとち里山さとやまなどさまざまな環境かんきょうがあり、その環境かんきょうにあったたくさんのきものがきています。このようにいろいろなきものが、複雑ふくざつかかわりってきていることを「生物多様性せいぶつたようせい」といいます。生物多様性せいぶつたようせいは、生態せいたいけい多様たようせいしゅ多様たようせい遺伝いでん多様たようせいの3つの視点してんかんがえることが大切たいせつです。