まちの中の自然には、どのようなものがあるのだろう。また、それらはどのような役割を担っているのだろう。
まちの中の自然は、人々の暮らしにうるおいを与え、教育や体験の場としての「文化的サービス」、市街地におけるヒートアイランド現象をおさえるといった「調整サービス」など、さまざまな生態系サービスを提供しています。
※「文化的サービス」や「調整サービス」は、「生態系サービス」と呼ばれる自然のめぐみのひとつです。
参照:生物多様性と自然のめぐみ
1.緑被率(緑でおおわれた土地の割合)
市内の緑被率は、69.2%で、市全体の約7割近くが緑でおおわれた土地となっています。
地域・地区 | 全体面積 | 緑被面積 | 緑被率 | |
---|---|---|---|---|
中央地域 | 中央地域合計 | 4,890.0 ha | 1,340.0 ha | 27.4% |
中央地区 | 400.0 ha | 10.9 ha | 2.7% | |
上町地区 | 890.0 ha | 415.0 ha | 46.6% | |
鴨池地区 | 1,310.0 ha | 103.7 ha | 7.9% | |
城西地区 | 770.0 ha | 172.7 ha | 22.4% | |
武・田上地区 | 1,520.0 ha | 637.7 ha | 42% | |
谷山地域 | 谷山地域合計 | 10,680.0 ha | 6,747.7 ha | 63.2% |
谷山北部地区 | 3,610.0 ha | 2,143.9 ha | 59.4% | |
谷山地区 | 7,070.0 ha | 4,603.8 ha | 65.1% | |
伊敷地域 | 5,700.0 ha | 3,651.0 ha | 64.1% | |
吉野地域 | 3,320.0 ha | 1,826.1 ha | 55% | |
吉田地域 | 5,480.0 ha | 4,509.7 ha | 82.3% | |
桜島地域 | 7,680.0 ha | 5,755.9 ha | 74.9% | |
喜入地域 | 6,120.0 ha | 5,269.2 ha | 86.1% | |
松元地域 | 5,110.0 ha | 4,015.3 ha | 78.6% | |
郡山地域 | 5,780.0 ha | 4,795.4 ha | 83% | |
全体 | 54,760.0ha | 37,910.3ha | 69.2% |
(資料:令和 2(2020)年度 緑の現況調査)
緑被現況図[令和2(2020)年度]
2.緑の現状
市街地には、公園や港周辺の緑地、学校の緑地などがあります。また、道路に木を植えたり、建物の屋根の緑化や市電が通る軌道の緑化も行われています。
これらの緑地は、鳥や昆虫などのすむ場所になっているほか、ヒートアイランド現象を抑えることにも役立っています。
市のほぼ中央部には、史せき・天然記念物になっている城山があります。ここには、クスノキをはじめバクチノキ、バリバリノキなど約500種の植物があり、昆虫や鳥など多くの生きものが見られます。
まちの中の自然には、公園や道路に植えられた木などがあります。開発などで失われてしまった部分もありますが、人々の暮らしにうるおいを与え、鳥や昆虫などのすむ場所になっています。
また、ヒートアイランド現象を抑えたり、がけ崩れを防いだりと、現在もさまざまな役割を担っています。