日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木。葉に悪臭がある事からこの名があります。葉は大きく、長い葉柄を含めて30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生します。葉を触ると、一種異様な臭いがするのがこの名の由来です。花は8月頃咲きます。昼間はアゲハチョウ科の大型のチョウが、日が暮れるとスズメガ科の大形のガがよく訪花し、受粉します。果実は紺色の液果で秋に熟し、赤いがくが開いて残るためよく目立ちます。この果実は鳥に食べられて種子分散が起きると考えられています。
生きもの図鑑